【巨星の調光】ベテルギウスの超高温物質(HIDA)

どうもHIDAです。

コラム第5回目です。

 

星宿HPがリニューアルされていましたね!

また、活動3年目?にしてメンバー紹介が・・・・

どうやら筆者も紹介いただいていたので簡単な自己紹介を追記しておこうかと。

実は私、星宿の運営主と大学の天文サークルの同期でして、 実は星宿立ち上げ当初から存在、参加はしてはいるのです (;^_^A

活動への参加が飛び飛びになることがあるのでなかなか覚えてもらえてないかと思いますが・・・・

 

 

アイドルやジブリ映画が好き・・・フム、間違イデハナイ(笑

結構趣味の幅が広くてですね、広く浅くの感じでいろいろな事に手を出しています(∩´∀`)

 

最近はミュージカル(レ・ミゼラブル)に興味を持ってみようとしていたり(笑

(来年の公演で推しが主演するので\(^o^))

Blu-ray見て勉強しようかと思っていますが、詳しい方是非世界観を教えてください!!

 

趣味や興味の範囲が広い分、私のコラムでは余談があちらこちらに飛んでしまいますが、その分天文に関する内容はしっかり書こうと思っていますのでよろしくお願い致します(^^


今回は余談短めで本題に!

 

( ^o^)-==一=三 【閑話休題】 三==(ω・ヽ*) キャッチ!!

 

ベテルギウス

5回目はベテルギウスです。

ベテルギウスと言えば、オリオン座α星であり同星座の持つリゲルと並び称される1等星です。

 

天文好きの人はおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンと合わせて「冬の大三角」を構成する星の一つと覚えていますね。

では初めにベテルギウスの基本情報を見てみましょう。

 

キホン|\⊂('ω)

ベテルギウス

星座 オリオン座α星
等級 0.0~1.3等級(太陽を除いて地球から見える9番目に明るい恒星)
大きさ 太陽の約1000倍・・・・Σ(・□・;)デカイ
地球からの距離 640光年

 

☆ベテルギウスは赤色超巨星と呼ばれておりもうすぐ爆発して星の寿命を迎えると考えられている星です。

 

NASAの研究報告

ではここからがNASAの研究報告(2020813日記事)です。

NASAハッブルサイトでは下記タイトルで記事が上げられています。

 

Hubble Finds that Betelgeuse's Mysterious Dimming Is Due to a Traumatic Outburst

= 「ハッブルは、ベテルギウスの不思議な調光が外傷性の爆発によるものであることを発見した」

 

ベテルギウスの明るさは周期的に変化します。

これは1830年代にイギリスの天文学者ジョンハーシェルによって指摘されており、およそ420日周期で膨張、収縮を繰り返し明るくなったり、暗くなったりしています。

 

しかし201910月にベテルギウスは激的に暗くなり、そのまま暗くなり続けました。

20202月中旬までにベテルギウスは元の輝きの3分の2以上を失ったと言われています。

この突然の調光は多くの天文学者の興味を引きました。

 

ハッブル宇宙望遠鏡は20191月時点からベテルギウスの紫外線分光観測を行っていた為、この調光時も継続された観測からメカニズム解明の重要な手掛かりを研究者に提供してきました。

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えたもの、それはベテルギウスから宇宙に放出された膨大な量の超高温物質(記事の中では星の表面にある大きな対流セルの湧昇から解き放たれた超高温プラズマと記載されています)でした。

 

この超高温物質はベテルギウス表面の高温大気を通過して低温の外層に到達したときに冷却され、星表面の約4分の1程度の光を遮る塵の雲を形成したのです。

NASAの報告ではこの現象を下記のようにイメージ化させていました。

 

 

またある期間に観測された光量と波長領域のグラフです。

 

上記で「201910月にベテルギウスは劇的に暗くなり」と記載しましたがこのグラフをみると、2019年10月に一度アウトバーストがありそこから劇的に暗くなった感じのようですね(-`ω´-)

 

NASAの記事をもう少し読み進めていくと天体物理学センターの副所長であるアンドレア・デュプリー氏が次のような見解を記載していました。

ハッブル宇宙望遠鏡は、20199月~11月にかけて、ベテルギウスの大気中を移動する高密度の加熱された物質を捉えました。

一方でいくつかの地上望遠鏡では12月ごろにベテルギウスの南半球で星の明るさが低下することが観測されていました。

 

ハッブルでは、星が薄暗く見える原因となる塵が形成される前に、物質がベテルギウスの大気中を移動(星の南東部にある密集した高温の領域が外側に移動)するのを見ることができていた。

この物質は初め星の通常の明るさの24倍の明るさでした。
そして約1か月後、星が暗くなるにつれてベテルギウスの南部も著しく暗くなった。
つまりハッブル宇宙望遠鏡が捉えた物質の存在が、暗い塵の雲の可能性を私たちに考えさせてくれた。

 

 

“Only Hubble gives us this evidence that led up to the dimming."

(地上望遠鏡ではない)ハッブル宇宙望遠鏡だけが、調光につながるこの証拠を私たちに与えてくれる

 

 

正にハッブル宇宙望遠鏡だからこそ解明することのできた宇宙の現象だったのですね。

なるほど(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン

 

 

巨星は超新星爆発でその寿命を終える運命にあります。

 

今回の現象に関してNASAの報告では

「一部の天文学者は、突然の減光は超新星爆発の前におこりうる出来事である可能性があると考えている」

( Some astronomers think the sudden dimming may be a pre-supernova event.)

と結論づけています。

今後の研究によっては超新星爆発の前にはなにかしらの兆候が見られるということになってくるかもしれませんね。

 

 

私たちの普段の生活では耳にも目にもしないようなところで様々な研究結果が発表されています。

当然、宇宙に限った話ではないですが思わぬところで自分たちの生活に影響を与えてきたりもします。

エンジニアの性かもしれませんが個人的にこういった研究報告、論文を読むのは好きですね。

 

以上が第5回目のコラムとなります。

 

ベテルギウスが超新星爆発を起こすとどうなるのか

 

後半によくYouTubeの面白天文動画を紹介していますが、今回はベテルギウス関連ということで下記を紹介したいと思います。

タイトルは「【閃光】ベテルギウスが超新星爆発を起こすとどうなるのか?」です。

前回と同じくバイエンスというチャンネルです、是非ご覧ください。

 

どうでしょうか?

短い動画の中にベテルギウスの情報がぎっしり詰まっていますね。

個人的には天体の大きさ比較などが動画で表されているものが結構好きでして、自分たちがいかに宇宙の中では小さい存在なのかを思い知らされますね。

 

では次回予告です。

次回予告

 

 

 

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた超巨大な銀河「UGC2885」

とにかく巨大なのです。

どれくらい巨大かって?

 

それは次回のコラムにてご紹介します(笑

 

 

(今回から次回予告ロゴをエヴァから鬼滅の刃に変更しました。。。。ボソボソ)

ではまた次回!!ヾ( ´ー`)ノ~ばーい

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