eVscopeとオリガミ望遠鏡による銀河観測(HIDA)

こんにちは!

少しずつ暖かくなってきている気がします・・・
関西天文サークル星宿のHIDAです^^

ようやく春が近づいてきているようでテンション上がります!
冬は苦手です・・・・スポーツやライブなど私の好きなものは基本冬以外の季節に詰まっているのですね~

唯一の楽しみである乃木坂ちゃんのバースデイライブも5日間全て落選するというね・・・
この冬はおとなしく春以降遊べるようにお仕事に励んでいました。

 

eVscope eQuinoxのテスト運用

 

とは言え天体観測の楽しさにおいては冬の夜空は別格ですね。

空気も澄んでいますし見上げるだけで星座もすぐに見つけられます。

 

そして昨年末から我々星宿は新しいオモチャを手に入れたので冬の観測を楽しみにしていました。

そうです、前々回の記事に書きましたeVscope eQuinoxをようやく稼働させ始めました!

 

 

1/21の星宿公式活動「白崎海洋公園」の時にもeVscopeちゃんを持ち込んではいたのですが、風が強すぎて正確に使用することが難しく、そのスペックの高さを確認することが難しかったのです・・・

その為別日に再度スペック確認をしようと星宿主と話していました。

そして今回2/25に非公式活動として神野山にスペック確認を目的とした観測に向かってきました!
今回は非公式活動だったのでその成果をこちらコラムの余談として記載していきたいと思います^p^

(最近活動報告記事を書いていなかったので久しぶりにまじめなフォーマット使います^w^)

 

***** 観測場所 ******
場所:神野山
住所:〒630-2225 奈良県山辺郡伏拝888-1
※観測場所としては王道な場所ですね^p^

***** 活動条件 ******
活動時間:18:00~21:30
天気:快晴~快晴でござるヽ(゚∀゚)ノ…ォォォォォ!!!!
月齢:4.8 (輝面比28.1%)
月の入り: 23:06
⇒eVscopeの性能を確認するには十分は条件でした!

***** 活動内容 ******
①eVscope eQuinox
⇒活動記録は下記記載

②天体写真(主に冬の星座)撮影
⇒スカイメモを久しぶりに動かす目的と、カメラの使い方、設定を思い出す目的で冬の星座撮影を実施する予定でしたがeVscope eQuinoxに熱中するあまり、設置するだけで終わらせてしまいました!!ww

***** 使用機材 ******
望遠鏡: eVscope eQuinox (ユニステラ)
追尾機:スカイメモ S
(https://www.kenko-tokina.co.jp/optics/tele_scope/sky_memo/4961607455159.html)
三脚:スカイメモ S 用三脚
(https://www.kenko-tokina.co.jp/optics/tele_scope/sky_memo/4961607455210.html)

********************

 

さてでは今回の目玉であるeVscope eQuinoxの成果物を記載していきたいともいます。
結論から申し上げますと、とても高評価で今後の星宿活動への貢献度、期待度が高く持てる望遠鏡だなと感じました。

 

皆さんは星雲銀河をリアルタイムで見たことがありますでしょうか?

 

星雲は高性能なカメラ+望遠レンズ+追尾でなんとか見る機会があるかもしれませんね(’’?
銀河もアンドロメダ大銀河レベルになると同条件で見ることができますが、その他の銀河はどうでしょうか?

eVscope eQuinoxの凄いところは機器の設置+初期キャリブレーション設定までをおよそ10分程度で終了させて、すぐに観測に移れるところですね(><)

そしてその性能から普段はなかなかお目にかかれない星雲、銀河を見ることができることです。

まずはeVscope eQuinoxで撮影した天体写真等を下記のフォーマットにまとめましたので是非見てみてください。

 

eVscope eQuinox 作例PDF

https://hoshiyado.com/blogdata/eVscope-eQuinox.pdf

 

どうでしょうか?

今回は活動時間が少なかったのとeVscope eQuinoxの癖をつかむのに時間を要しまして数は少ないですがなかなかに立派な写真が撮れたなと思いました^p^

過去様々な望遠鏡を使ったり見させてもらってきましたが、ここまで容易に銀河系を見せてくれる望遠鏡はなかったです!

なお、この写真はアプリを入れてもらえれば、その場にいる皆さんのスマホとeVscope eQuinoxをWi-Fi接続で同期でき、映像を見たり保存したりすることができます!

撮ったその場ですぐにSNSにあげたりもできるのですよ~いや~最先端ですね~

 

これからの展望としてはeVscope eQuinoxをつかって先ほどのフォーマットに写真を埋めていくこと、初参加の方にリアルタイムで銀河や星雲、惑星の映像を見ていただくこと、また「観測」という枠も進めていけたらと思っています。

 

eVscope eQuinoxの癖

 

下記は余談中の余談になりますが、先ほど記述したeVscope eQuinoxの癖について。
興味ない方は読み飛ばしてください^p^

 

 

添付資料にもスペックを載せていますがeVscope eQuinoxの一番の癖は高倍率画角固定に近いため、見やすい天体と見にくい天体が出てくるということです。

それなりに天体の姿を見るためには、eVscope eQuinoxの口径、焦点距離、倍率を理解してその範囲で見やすい天体を導入することが大事だということです。つまり、見やすい天体を事前に勉強しておくことが必要だと感じました(^_^;

 

実は今回、現地にて他の天文活動グループのベテラン観測者さんと居合わせまして、少し交流を持たせていただきました。
eVscope eQuinoxにも興味を持ってくださり、最初どの天体だったら見やすいのだろう?と試行錯誤していた筆者に

「M51とか見やすいんじゃない?その画角だとM65、M66とか入りそう!」

とアドバイスをくださったのです。

いや~軽くスペックを紹介しただけで次々とおすすめ天体が出てくるベテランさん・・・・すげぇっす\(^o^)/
そういう意味でも筆者ももっと勉強が必要だなと改めて感じました・・・・

 

eVscope eQuinoxの性能を理解することができたし、久しぶりにベテラン天文活動家の方と交流できたので、非公式ではありましたがとても楽しい活動ができました。

みなさん神野山ではよく活動されているみたいなのでまた機会あれば交流したいですね!

 

 

 

╰( ^o^)╮-=ニ=一=三 【閑話休題】 三=一=ヽ(・ω・ヽ*) キャッチ!!

 

 

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡【オリガミ望遠鏡】

 

さて今回もNASAが出している記事を紹介したいと思いますが、以前まではハッブルサイトというハッブル宇宙望遠鏡の観測成果記事を紹介してきました。

今回からはそこに加えてジェイムズ・ウェッブサイトの記事を紹介していこうと思います。

ジェイムズ・ウェッブとはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のことで、筆者の過去コラムで何度か取り上げた「オリガミ望遠鏡」の正式名称になります。

そうです、昨年から追いかけていましたオリガミ望遠鏡の成果が続々と上がってきており、NASAもハッブルサイト同様その成果を紹介するサイトを立ち上げております^p^

 

以下がそのHPとなります。
https://www.nasa.gov/mission_pages/webb/main/index.html

 

最新記事は銀河に関したものでした。

余談でも銀河について記載したので今回はこの記事を紹介したいと思います。

 

オリガミ望遠鏡による銀河観測

 

タイトルは
「NASA’s Webb Reveals Intricate Networks of Gas and Dust in Nearby Galaxies」
=「NASA のウェッブは、近くの銀河のガスと塵の複雑なネットワークを明らかにします」
(Feb 17, 2023)

オリガミ望遠鏡を使用して研究しているチームはいくつかあるようですが、その中でも渦巻銀河について研究しているチームがあります。

彼らはオリガミ望遠鏡打ち上げ後、地球からの距離が比較的近い19の渦巻銀河を観測し最初の数か月で下記5つの銀河に関して天文学者を驚かせるサンプルデータを入手しました。

 

対象銀河
・M74、NGC 7496、IC 5332、NGC 1365、NGC 1433

 

その中でも今回の記事にではNGC1433、NGC7496、NGC1365の3つの成果が記載されていました。
全て記載するには長くなるので私のコラムではNGC7496に関して記載したいと思います。

まずは現在で回っている銀河NGC7496のイメージをご覧ください。

 

次にオリガミ望遠鏡によって解析されたNGC7496の画像をご覧ください。

 

同じ宇宙望遠鏡でも表現されるイメージは全く異なりますね~
この二枚でみると1枚目の方がきれいなTHE銀河って感じがしますよね^p^

ですがそれは我々一般人の感覚であって、研究者にとってはこの2枚目のイメージに壮大な興奮を感じるようです。

 

では頑張って解説いたします୧(⑉•̀ㅁ•́⑉)૭✧

 

まず、二枚目のイメージはMIRIと呼ばれる中間赤外線装置を用いて撮影・合成されたものになります。
これは単純な話、人の目には見えない光を集めて可視化させているものになります。

1枚目のイメージではわずかに星か、何かが密集している部分とそうではなさそうな部分を見ることができますが、2枚目のイメージでは明確に差が見えています。

まるで海綿状組織のように泡や殻で満たされています。
これは若い星がエネルギーを放出することで取り巻く星間物質(ガスや塵)を吹き飛ばしている証拠だそうです。

 

研究者がこの画像から何をつかんだのか?

それは先ほどの星間物質(ガスや塵)が、形成中の星から光をどのように吸収し、逆に赤外線として放出することで複雑な星を照らしているかを調べることができるのだと言います。

言わばこれはガスと塵のネットワークだと例えられています。

元々星が形成される初期段階はガスと塵の雲に包まれていて、見たい光や電波などは隠されており、そのベールは見えないままと言われています。

ですがこのオリガミ望遠鏡に搭載されているMIRIや近赤外線カメラはそのガスや塵を突き抜けて観測することができ、今まで欠けていたピースをつなぐことができると言われています。

具体的には星や惑星の形成に重要な役割を果たす「多感式芳香族炭化水素」という放射を敏感に取得するそうです。

 

難しいですよね(;^_^A
でもこれら細かいスケールでの研究を進めることは、銀河が時間の経過とともにどのように進化してきたのかの全体像への洞察を提供するのに役立つと言われています。

また、今回の発見だけでも21もの研究論文の初期集が可能となり、星形成の始まりが銀河の進化にどのような影響を与えるのか、洞察が得られたと記載されています。

 

 

以上が今回のコラムとなります。

 

 

銀河に限らず宇宙を理解することはとても難しいです^^;
なので私はこの記事を書きながら100%理解するのではなく半分の50%を理解するようにしています。

まずはオリガミ望遠鏡などがとらえてくれる「最新のイメージを見る」、次に「ぼんやりとこのイメージは何を表しているのか」を読む、そして最後にこの成果物は「将来の何に役立つものなのか」を知るということですね。

これだけでも私は宇宙の神秘に少しでも触れているような気になります^p^

 

銀河ってそもそもなんなの? YouTube「バイエンスチャンネル」

 

さて今回は全体を通して「銀河」をテーマに記載してきました。
こんな終盤になって書くのもなんですが銀河ってそもそもなんなの?と感じながら読まれている方も多いかと思います。

そこで最後に恒例のYouTube「バイエンスチャンネル」から銀河、それも我々が存在している天の川銀河について解説されている動画を紹介したいと思います。
(※もう記憶にありませんが過去コラムに載せたことあるかも・・・・)

タイトルは「【修羅】銀河系の中心へ移動した太陽系の末路....」

 

余談にも記載しましたが、星宿最新のオモチャ(望遠鏡) eVscope eQuinoxは今後の公式活動では必ず持ち込んでいます。

もし縁がありましたら是非eVscope eQuinoxを使った天体観測を経験していってください^^v

ではまた次回
( ´Д`)ノ~バイバイ

Twitterでフォローしよう