Google Pixelとかに星雲(HIDA)

 

こんにちは!

今年は暖冬みたいですね、11月なのに全然寒く無いですね・・・
関西天文サークル星宿のHIDAです^^

コラム第29回目になります。

これは、、、、、今年中に30回に到達するかな?・・・・まぁ、しないでしょう!

余談ネタが無くて執筆が進まないです(・x・)

今回も余談に悩んでいます・・・悩んでいます・・・

そして絞りに絞り出した結果、今回の余談はこれだ!!

 

余談「スマホでの天体撮影」

 

私はですね、eVscopeのような最新テクノロジーや近未来感、スマート感を感じられる機器が大好きでして、このような便利な技術を星宿にもどんどん取り入れて行きたいなと思っております。

今年は昨年末に購入したeVscope eQuinox(スマートな電子望遠鏡です)の使用が主となる活動が多かったのですが、後半になってまたひとつ最新テクノロジーを感じられる機器を見つけました!

それがGoogle Pixelの「天体撮影モード」です。

 

Google Pixelと言えば天下のGoogle社が開発したスマホで、そのコスパの良さからとても話題になっていますよね!

Google Pixelにはかなり以前のバージョンから天体撮影モードが搭載されています。

詳しい扱い方はいろいろな方が記事を書かれているので省きます(;^_^A
「Google Pixel 天体撮影モード」で検索すると沢山ヒットします!

ざっくり書くと、スマホを夜景モードにして夜空に向けると数秒で「お、主が天体写真を撮ろうとしている!」と認識してスマホのAI機能が天体撮影モードに切り替えてくれるのです。

 

私がGoogle Pixel 6aに機種変したので星宿の公式イベントでその性能を試してみました。

おそらく周囲の暗さや星の明るさからAI認識してモード切替をしているのだと思われますが、いや~・・・・実際にこの認識の速さを目の当たりにするとAIすげぇ~と感じますよΣ(・□・;)

 

そして本当に驚くべきは撮影された天体写真です。
以下がその一部です↓

 

星宿メンバーのバイクと冬の夜空

 

賑わい始める冬の星座達

 

これスマホで撮影しているのですよ?すごくないですか?

原理・技術に関しては難しいので記載しませんが、AIの画像処理が関係していそうです。
今話題のAIによる画像生成ですかね?

ちょっと天体撮影を楽しんでみたい人にとっては、これは素晴らしい機能だと思います。

数万のスマホでこんなにも簡単に天体写真が撮影できてしまうと、将来的には一眼レフカメラでの天体撮影も消えてしまうかもしれませんね・・・・・

 

とは言え、実際に一眼レフカメラで天体撮影を経験している身の感想としてはスマホ撮影、一眼レフカメラ撮影どちらにも一長一短の癖はありそうだなとも感じています。

おそらく天体観測を頻繁にされている方、特に一眼レフカメラで天体写真を撮影されている方にとってはスマホでの天体撮影モードは物足りないと感じるのではないでしょうかね。

追尾機に乗せて倍率を変えながら長時間露光して撮影した天体写真は一味も二味も違い、その虜になってしまう方は星宿でも沢山おられました^p^

細やかな設定をしていろいろな天体撮影を楽しみたいという方にとってはまだまだ一眼レフカメラの方が一日の長がありそうです^^

 

問題はコストでしょうかね〜
天文を趣味にするとまさに沼ですからね~

かく言う私も天体写真に興味はあるのですがカメラにお金をかけるよりは天体望遠鏡に投資したかったので、写真撮影は友達の一眼レフを借りパクして楽しんでいました笑

もう一つは私の勝手な主観なのですが配線系がゴチャゴチャしている、機器のボディーがスマートじゃない感じが好きではないのですよね〜

今やワイヤレスというのは当たり前、どんな機器にもスマートという言葉を当てはめるてくる時代です。

その点、Google PixelのようなスマホやeVscopeのようなスマート望遠鏡は、私の目にはそれはもう輝きに輝きまくって映っていました!!(☆o☆)!!

 

個人的にはスマホでの天体撮影やeVscopeなどで軽く天文に触れていただき、よりハマりこんでいきたい方に次のステップとして一眼レフカメラや赤道儀付き望遠鏡などに手を出していくのが理想なのではと思っています。

ちなみにですが星宿では!!当然!!、Google PixelもeVscopeも常備しております><b
ちょっと天文に触れてみたい方でも楽しめると思いますので、いつでも参加お待ちしております^^

 

そして私は星宿内で一眼レフカメラではなくGoogle Pixelの派閥を広げていこうと画策しています・・・ヘヘ

余談書けて良かった良かった・・・最後にもう一枚Google Pixelで撮影した写真をUP!

 

 

 

╰( ^o^)╮-=ニ=一=三 【閑話休題】 三=一=ヽ(・ω・ヽ*) キャッチ!!

 

ジェイムズ・ウェッブで見た「かに星雲」

 

さて今回もジェイムズ・ウェッブサイト側からの記事紹介です。

まず記事のタイトルは
「The Crab Nebula Seen in New Light by NASA’s Webb」
=「NASAのウェッブが新たな光で見たかに星雲」
(Oct 30, 2023)

 

NASA のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(以下ウェッブ) は、6,500光年離れたおうし座にある超新星残骸「かに星雲」を観測し、新たな光で見たかに星雲は超新星残骸の不可解な歴史を解明するのに役立ちました。

と、記事冒頭に書かれています。
かに星雲と言えばメシエ天体でもM1のナンバーをもらっており、正に有名どころです。

 

逆に言えばそんな有名どころの天体から今更なにが分かるというのだ?とも思えてしまいます。
ですがどんなに有名でも、どんなに調査が進んでいる天体でも天文学者達が知り得ていない情報は無限にあるみたいで、私の余談と違ってネタに尽きることはないそうです(;^_^Aウラヤマシイ・・・・

かに星雲は11世紀の天文学者によって記録されて以来注目を集め続け、科学者達の徹底的な研究を通じて超新星の状態、挙動、および余波を理解しようと研究が行われてきました。

以下は今回ウェッブが撮影したかに星雲の画像になります。

 

 

プリンストン大学のティー・テミム氏率いるチームは、ウェッブ社の NIRCam (近赤外線カメラ)MIRI (中赤外線機器) を使用して、かに星雲の起源についての答えを探しています。

テミム氏は以下のように説明しています。
「ウェッブの感度と空間分解能により、放出された物質の組成、特に鉄とニッケルの含有量を正確に決定することができます。これにより、かに星雲がどのような種類の爆発で生じたのかが明らかになる可能性があります」

ここでとある写真と先ほどのウェッブが捉えた画像を比較してみます。

 

 

左側の写真はウェッブの先輩であるハッブル宇宙望遠鏡の光学式で捉えたかに星雲(2005年公開)、右側がウェッブの赤外線で捉えたかに星雲になります。

並べて比較してみると一見両者ともに似た画像に見えるのですが、研究者達にとっては異なる点が明らかになっているそうです。

ウェッブの赤外線観測では、ふわふわしたガス状フィラメントのくっきりとした籠のような構造が赤オレンジ色で示されています。

また、かに星雲の内部の大部分にわたって放射線が乳白色の煙のような物質として現れています。

 

この特徴は、星雲のパルサー、つまり高速回転する中性子星の産物です。
※パルサーとは、強い磁場を持ち高速回転する中性子星のことです。
さらに中性子星に関しては説明が難しい為、本コラムの最終ページに紹介動画を添付しました!

 

パルサーの強力な磁場は粒子を極めて高速に加速し、粒子が磁力線に巻き付くときに放射線を放出します。シンクロトロン放射(相対論的な速度で磁力線の周りを移動する電子などの荷電粒子から生成される放射)は電磁スペクトル全体にわたって放射されますが、ウェッブの NIRCam 装置を使用すると前例のない詳細さで観察されます。

かに星雲のパルサーの中心を見つけるには、中央の円形の波紋のようなパターンをたどる破片を、中央の明るい白い点までたどります。核からさらに離れると、放射線の細い白いリボンが続きます。曲線の破片は密接にグループ化されており、星雲を彫刻し形づくるパルサーの磁場の構造の輪郭を描いています。

これは読んでもわからなかったのですがおそらく下記矢印部分かと・・・・

 

 

中央の左右では、白い物質がフィラメント状のダストケージの端から内側に向​​かって急に曲がり(上記写真の青丸あたりです)、あたかも星雲の腰をつまむかのように中性子星の位置に向かって進んでいます。
この急激な縮小は、超新星風の膨張が高密度のガスの帯によって閉じ込められることによって引き起こされる可能性があります。

 

パルサーの心臓部によって発生する風は、ガスと塵の殻を速いペースで外側に押し出し続けます。
残骸の内部では、黄白と緑色の斑点のあるフィラメントが大規模なループ状の構造を形成しており、塵の粒子が存在する領域を表しています。

このようにウェッブの捉えた画像は今までの画像からは解明できなかった「構造など」を解き明かすことができるのです。

とはいえ、私たち一般人にはなかなかわかりにくい内容ではありますが、天文学者達はウェッブデータをさらに分析し、そして他の望遠鏡で撮影された残骸の以前の観測結果を参照しながら、かに星雲の過去に関する答えの探求を続けているそうです。

 

ここからはおまけなのですが、私たち星宿が所有する望遠鏡「eVscope eQuinox」でもM1 かに星雲を捉えているのです。

以下がその写真です。

 

 

先ほどの宇宙望遠鏡が撮影したかに星雲を見た後だとなんだこれは?と思われるかもしれませんが、私的にはなかなか特徴(形状など)を捉えてくれているなと感心していました^p^

実際にかに星雲をネットで調べるとガチな望遠鏡にガチなカメラのセットで撮影したものでも同じようなイメージでした。
・・・・・さすがにもう少し鮮明ですが(;^_^A

 

 

ですがeVscope eQuinoxのコスパはとても評価しています!
もう少し鮮明に撮影ができないか次回の公式活動でまた挑戦するつもりです(`・ω・´)

今回の内容は少し難しかったですね。と、言うのもパルサーとか中性子星とか普段聞かない言葉が多いことが原因かと。あと難しい科学的考え方(;^_^A

 

そこで今回は中性子星に関して分かりやすく解説してくれている動画ないかな~と漁っていました。

私の大好きなバイエンスチャンネルも流石に中性子星を扱っているネタはないかな、、、、と思ってたのですがありましたよ・・・

しかも謎のタイトルで!

 

タイトルは「【衝撃】スプーン一杯の中性子星を食べるとどうなるのか?」

 

 

一応中性子星の説明をしてくれているのですが、説明の仕方に一味癖をつけてくるあたり流石バイエンスチャンネルだなと思いました(笑

内容は難しいですが、なるほど宇宙にはそんなものが存在しているのだな~程度に理解してもらえたらよいかと!

ではまた次回
( ´Д`)ノ~バイバイ

Twitterでフォローしよう